VRで動画を観て気分が悪くなった経験があると、それだけでVRから離れてしまいがちです。ただ、動画視聴のVR酔いは原因がはっきりしていて、対策もシンプルです。原因別にまとめます。
原因1:ピントと瞳孔間距離が合っていない
最も多い原因です。映像が微妙に二重に見える状態で観続けると、短時間でも酔います。
- スマホ用ゴーグルなら、レンズの幅(瞳孔間距離)と前後(焦点)を、文字がくっきり見える位置まで調整する
- スタンドアロン型は、設定のIPD(瞳孔間距離)を自分の値に合わせる。眼鏡店で測ってもらえます
- 眼鏡をかけたまま使う場合は、レンズとの干渉で曇りや歪みが出ることがある。眼鏡用のスペーサーを使う
原因2:映像の遅延とカクつき
頭を動かしたときに映像が遅れてついてくると、強い酔いの原因になります。
- Wi-Fiを5GHz帯にする。ルーターから離れた部屋なら、画質を一段下げる
- スマホVRは、他のアプリを終了してから再生する。発熱で処理が落ちると遅延が増えます
- 動画の読み込み中(バッファリング)は、ヘッドセットを外して待つ
原因3:カメラが動く作品
動画のカメラ自体が動く作品(移動する、揺れる)は、自分は動いていないのに視界が動くので酔いやすいです。
- 作品情報の「固定カメラ」「主観視点」などの記述を確認する
- 最初のうちは、座って話すような、カメラが動かない作品から慣らす
原因4:長時間・体調
- 初回は15分で区切る。慣れるほど耐性がつきます
- 空腹・満腹・寝不足・飲酒後は避ける
- 部屋を涼しくし、扇風機の風を顔に当てると楽になる人が多い
観ている間にできること
- 少しでも違和感が出たら、すぐに外して休む。我慢して観続けると、その後も酔いやすくなります
- 座った姿勢で、頭の動きを小さくする
- 視点のリセット機能で、正面がずれていないか確認する
それでも合わない場合
VRが体質的に合わない人も一定数います。その場合は、2D作品をVR機材の大画面モードで観る使い方が、没入感と快適さのバランスがよいです。作品選びはVRのジャンルページ、機材はVRゴーグルの選び方を参照してください。